歯周病治療

PERIODONTAL TREATMENTS

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歯周病は人類史上感染者が最も多い病気としてギネス®に認定されています。国内での調査においても成人の4人に3人が歯周病であることは広く知られているところです。この歯周病は悪化すると歯が抜けるだけでなく歯槽骨などの周辺組織にも悪影響があるため、歯の喪失後の咬み合わせの改善治療にて治療法が制限される場合もあります。

歯周病は歯自体の病気ではありません

歯周病は歯の病気ではなく、文字通り歯の周りの病気、つまり歯の周囲組織(主に骨)の病気です。歯周病は歯を喪失する最も多い原因ですが、発症箇所は歯そのものではありません。

よく耳にする歯槽膿漏と歯周病の違い

結論から言うと、同じことです。元々歯槽膿漏とは歯周病菌が増殖して毒素を出すことで、歯茎や歯を支えている骨が破壊されること。つまり疾患の悪化により、歯の根の先に膿が溜まったり、骨が溶け(漏れ)出すことを表現した言葉であり、歯周病による症状を意味しています。しかし歯槽骨が破壊される歯周炎以前の軽度な進行状況である「歯肉炎」などについても包括して「歯周病」と言うことが今では一般的となっています。

歯周病治療を始める最適なタイミング

歯周病は自覚症状がなく進行する病気のため、重度歯周炎となるまで放置しておくと治療に時間がかかったり、また最悪は抜歯する他、方法がなくなる事もあります。歯周病は早いうちから治療することで、治癒する可能性が高まります。歯肉炎や軽度歯周炎のうちから治療を始める必要がありますが、そうなる前から定期的に歯周病検査やクリーニングを行うことをお勧めします。

歯周病の進行について

歯周病になったとしても、すぐに歯が抜けるほど重症になることはありません。歯周病の進行には段階があり、歯茎などが赤く腫れたり、歯ブラシでも出血するなど、目で見てもわかるような症状から始まります。但し初期段階では痛みが伴わないため、そのまま放置しておくとより重症化します。
歯肉の炎症が続くと、歯肉に歯肉腫が出来たり、歯周病菌の毒素により歯槽骨が溶かされてしまいます。歯を支える骨が溶けることで歯の安定性は失われます。歯が2方向に動くようになりはじめ、やがて前後左右にもグラグラと揺れるようになると治療で歯を残すことは難しくなります。
歯周病の進行段階については、下のスライドをご覧ください。

Illustrated by clinicprint.com

歯だけでなく、全身にも影響を及ぼします

スライドでも説明しているように歯周病が進行し、治療を行わないままにすると最終的には歯を喪失します。しかし歯槽膿漏を引き起こす歯周病菌は口腔内組織に限らず、全身のあらゆる箇所に悪影響を及ぼすことが近年の研究にて明らかになってきています。

歯周病は早期対応がカギ

歯周病は歯周ポケットの深さによって進行度合いをチェックしています。一般的には歯周ポケットの深さが2ミリ以下の場合は正常です。しかし歯周病が進行するとポケットが深くなり、少しの刺激によって出血が見られたり、歯を支える骨が溶かされるとグラつくことがあります。

歯周病であれば適切な治療を受けて頂く必要があり、基本的には保険が適用されます。現時点で歯周状態が良好で、歯周疾患が認められない場合であっても、歯周病は自覚症状なく進行する病気です。また歯周病の治療は時間がかかります。例え今は歯周病に罹っていなくても、定期的に疾患有無を確認したり、予防処置やクリーニングを受けて頂くことで衛生状態の維持に努めましょう。

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