神経まで進んだむし歯

Stage C3

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むし歯が神経に達すると炎症を起こします

エナメル質、象牙質を侵襲し、遂には歯の神経(歯髄)にまで達したむし歯は、治療が複雑になります。
神経が感染すると、炎症を起こします。これを『歯髄炎(しずいえん)』と言います。歯髄炎になると、痛みが伴うため放置しておくことも出来ず、日常生活に大きな影響を与えます。もちろん治療では歯の神経を抜くことになり、治療内容も複雑となり削り取る面積は大きく、治療期間も長くなります。

歯髄炎の症状

咬んだ時に痛みを感じたり、何もしていなくてもズキズキするような痛みがあります。歯に穴が開いた状態のため、すぐに神経に刺激が伝わるので、冷たいものがしみるだけでなく熱いものでもしみます。神経内部でむし歯が広がっている可能性が高く、激しい痛みにより日常生活に支障をきたすため、早急に治療を行う必要があります。

歯髄炎の治療方法

まずは痛みを感じないよう治療する部位に麻酔をかけます。むし歯に侵襲された箇所を削り取りますが、神経を取るために歯の上部も削らなくてはいけません。本来むし歯になっているところだけを削るのですが、神経を取るためには治療用に十分な場所を確保せざるを得ないので、侵された箇所より広く削ることが一般的な処置となります。
神経を取った後は、内部を綺麗にするため薬剤にて消毒を通常2、3回行います。神経を取ると内部が空洞になるため、空洞から菌が侵入しないように詰め物をします。神経のない歯は健康な歯に比べるともろくなっているので、ひびが入り割れたりすることを避ける目的で歯の内部に土台を入れます。
被せ物をするために歯の周りも削ります。再度型を取って、歯の形をした被せ物を作製し、外れないように医療用の接着剤でしっかりと固定して治療は終了です。

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