有床義歯補綴治療
DENTURES
歯周病やむし歯などで歯を抜いた後そのままの状態のままにしておくと、①見た目が悪いだけでなく、②咬み合わせの位置がズレたり、咬む時の圧力が均一にならず残った歯の一部だけに負荷がかかる結果、咬み合わせ全体が悪化したり、③発声に支障がでたり、④隣在する歯や咬み合う歯(対合歯)が動いてくることがあります。
そうならないために、歯を喪失した箇所に合うよう着脱可能な土台を作り、人工歯を排列したものが入れ歯です。
今のお口に合った入れ歯を作製します
入れ歯は歯が抜けた箇所を補う方法の一つです。部分入れ歯は1本から、総義歯は14本全てとなります。
入れ歯装着による身体的な負担や違和感の度合い、咬み合わせの能力、見た目の違和感、掃除のしやすさ、治療費用の違いなど、入れ歯の選び方には様々なポイントがあります。
もちろん入れ歯はご自身で取り外しが出来るため、衛生管理を手軽に出来る点はメリットです。当院では入れ歯作製だけでなく、他院で作製したものの修理や調整なども受け付けております。 但し、中には修理が出来ない素材であったり、保険適用できないものもあります。有床義歯の技術も日々進歩しています。入れ歯のお悩み、是非お話し下さい。
入れ歯作製の工程
(標準工程であり、ケースによって異なる場合があります)
- 印象採得Impression
お口や歯の型取りを行います。ほとんどの場合は上下両方の型取りを行います。
- 精密印象採得Precision impression
場合により個人用に作製したトレーを用いて、2回目の精密印象を採得します。
- 咬合採得Bite taking
プラスティック床の上に、咬みあわせを採るための土手状の蝋を使って咬みあわせを採得します。
- 試適Trial fitting
人工歯を並べた咬合床を実際に口腔内に入れ、仮合わせを行います。
- 完成Setting
完成した義歯を装着します。
- 義歯調整Denture adjustment
特に初めて入れ歯を使う場合は違和感や痛みを感じます。慣れるまでは調整が必要です。
- 定期メインテナンスMaintenance
定期的に咬み合わせや残った歯の衛生状態、口腔粘膜に異常がないか確認します。
入れ歯の費用
部分入れ歯は1本から、総義歯は14本全てとなります。入れ歯にも保険適用のものと、そうでない自費診療のものがあります。自費診療では高価な素材を使用することで、食べ物の温度を感じやすくしたり、バネなどが見えにくいよう審美性を重視した入れ歯もあります。
治療費用は保険適用であっても保険外適用(自費診療)であっても、入れ歯となる歯の数や形状によって細かく金額が変動します。お口の状態に合わせてお見積りすることは可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
部分入れ歯の場合
レジン床
保険適用
- 金属のバネが目立つ
- 厚みがある
- 保険適用できる
- バネが緩みやすい
- 金属アレルギーある
- 熱が伝わりにくい
- 歯が擦り減りやすい
バネがない入れ歯
ノンクラスプ
100,000円~(税込110,000円)
- バネがなく目立たない
- やや薄い
- 保険適用されない
- 装着感がよい
- 金属アレルギーない
- 熱が伝わりにくい
- 弾力があり割れにくい
金属床
150,000円~(税込165,000円)
- 金属のバネが目立つ
- 薄くて違和感がない
- 保険適用されない
- 装着感がよい
- 金属アレルギーある
- 熱を感じやすい
- 耐久性に優れる
総義歯の場合
レジン床
保険適用
- 歯が擦り減りやすい
- 保険適用できる
- バネが緩みやすい
- 金属アレルギーある
- 熱が伝わりにくい
- 耐久性に劣る
金属床
300,000円~(税込330,000円)
- 薄くて違和感がない
- 保険適用されない
- 装着感がよい
- 金属アレルギーある
- 熱を感じやすい
- 耐久性に優れる